5年ぶりに待機児童が増えたことについて

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徳倉です。

今朝の新聞各紙やニュースでも取り上げられていますが、待機児童が5年ぶりに増加したとのこと。

【参照】待機児童、5年ぶり増加=保育施設定員増も追い付かず-2万3167人・厚労省

 

要因は3つほどあります。

  1. 子ども子育て新制度が今年の4月から本格稼働し、待機児童の「定義」が変わった
  2. 女性活躍推進・子ども子育て新制度、この2つの言葉によってこれまで働きたかったけれども保育園等の整備が進むだろうから働こうと、求職活動を始めた女性が多かった
  3. 保育園・こども園を増やそうと各自治体・事業者が努力しているのだが、建築予定近隣の方からの理解が得られない、そもそも保育士の確保が進まない

などが挙げられます。

 

1 の定義ですが簡単に言いますと、保育園入園対象の子を持つ求職中の女性も含めるとはっきり定義されたため、昨年まで「0人です」と言っていた自治体も急に「何百人」と待機児童が増加した結果になりました。

実は去年までも待機児童であるはずだったのに、行政側(基礎自治体)側の解釈で待機児童無しと判断されていただけに過ぎません。

 

2 ですが、国も全国の自治体も(個別に温度差はかなりありますが)潜在的なニーズに応えるべく努力しているのははっきりわかります。

保護者についても、施設が多いエリアに流入する傾向もあり、行政側もある時点のデータで施設を増やすよう努力していますが、それ以上に流入人口が多いとどうしても待機児童になってしまう傾向もあるようです

 

3 に至っては「保育園」は迷惑施設だと言わんばかりの近隣住人の対応が非常に気になります。年齢についても一定の割合で高い年齢層と聞いていますが、子どもが住みにくい地域はどんな人も住みにくいエリアになります。

現在の財政上、高齢者と子どもにかけられている予算の違いは10倍以上の開きがあり、世代間格差を予算だけでなく社会インフラにおいても出てくるようになっては明るい未来がなかなか見いだせないと感じます。

 

また、保育士確保も非常に運営事業者を悩ませています。

保育士資格を持っていても保育士として就労していない大きな理由は「収入」です。所得が上がらないのでは誰しも働けません。キャリアの観点からもこれは大きな視点で保育士の待遇改善が急務ではないでしょうか。

 

以上、3つの要因を挙げてごくごく簡単に書きましたが、日本には少なくとも2万人以上の働く意欲のある労働者がいます。「人手不足です」と聞くたびに、「働く意欲がある人はたくさんいますよ」と私は思うわけです。

例えば四国においても300人以上の待機児童がいます(ちなみに東京都は7,000人を超えてます)。

保育園の整備と行政側の努力だけではなく、企業や団体においても柔軟な働き方や制度を作ることによって、フルタイムではないけれど働くことができる人が増えることもあるのではないでしょうか?

 

今日は長くなりましたね。

まだまだ書きたいのですが、皆さんも色々な角度で待機児童を捉えていただくと、当事者でなくとも何かしらの活路が見い出せるかもしれません。

今日はこの辺で。