流通業界で今後起きるであろう変化、先に言っておきます。

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流通業界で今後起きるであろう変化、先に言っておきます。

徳倉です。

今朝の日経新聞一面で「営業時間短縮」の記事が出ていました。

【参照】イオンが営業時間短縮 スーパー各社、早朝深夜見直し コンビニ競合・人手不足で(2016/2/25)

流通業界の動向を10年や20年のスパンで考えた場合、今朝のニュースは象徴的とも言えるのですが、私なりの業界予測が三つあります。

① 24時間コンビニは地方から7〜23時などの営業に切り替わっていく
② 宅配便事業は一部事業者を除き、地域への配送の値段がある時期からどんどん価格改定が進む
③ ドラックストアが実質的にディスカウントストアに業態変化していく

以下、それぞれみていきます。

① コンビニに関して

とくに深夜の営業時間帯の人材確保ができずに人件費が高騰、採算が合わなくなってきていると思います。

本部(東京)ではギリッギリまで24時間営業と言い出しますが、おそらくコンビニ3強の1つが方針転換してそちらに労働力が流れると一気に進むと思われます。

② 宅配事業について

以前から近辺エリアで回すことで収益を確保していることがわかっています(東京→東京などが一番儲かる)。

いきなりではありませんが、翌日配達エリアが中1日エリアに変わり、追加料金で翌日配達などに切り替わりはじめ、そのうちエリアの料金も徐々に高騰していくと考えます。

これは人口減少によって配送物の量が減っていくこと、そして現在のトラック確保問題などを考えると当然の流れではないでしょうか。

③ドラックストアの問題

”薬剤師が常時いない“ ドラックストアが出はじめています。

先日経験したのですが、第一類の薬(TVCMでガンガン流している花粉症の薬)を買いたく、とある地方(中心地から外れたエリア)のチェーン店舗のドラックストアに平日夕方4時ごろ立ち寄ると「この店舗は薬剤師が常にいない店舗で販売はありません。」と言われました。

たしかに規制緩和で第2類の医薬品は一定の基準(販売管理者等)を満たせば売ることはできるのですが、地方においてはCMでガンガン流している商品を近くの「ドラックストア」で買えない事態が発生しています。

米ウォルグリーン社の事例

余談ですが、メーカー営業時代に成績がトップだったので、ご褒美にアメリ研修に行かせてもらいました。その際にウォルグリーンというドラックチェーンにお邪魔した際、担当の方がおっしゃっていたことが印象に残っています。

「弊社は、店頭に入ってすぐの商品を本業に近い商材(コスメと医薬品)の品ぞろえに変えたことで収益が上がった。改善前は安いドリンクやスナック菓子を置くことで、1ドル・2ドルの商品を買いに来たと思ってしまう顧客を、10ドルから20ドルするコスメや医薬品の店と意識させることによって、客単価はもちろん専門性を高めて存在感を出していったからである。」

「ディスカウントストアではなく、あくまでドラックストアである」と、顧客に再認識させたよい事例です。

業態や働き方の変化を

今の日本のドラックストアはどうでしょうか?

顧客の期待に応えるためにも、そして働くスタッフのためにも、上手に業態変化や働き方の変化させることが重要ではないでしょうか。

地方に住んでそろそろ1年になりますが、皆さん口々に「人を雇えない」とおしゃっています。正社員もアルバイトやパートさんもです。

地方は都会よりも先に手を打たねばどんどん人口減っていくだけに非常に危惧しています。
少し長くなりました。

 

以上、先日「言ったもん勝ちよりやったもん勝ち」とブログに書いたくせに、“後出しじゃんけん”と言われるのが嫌なので、先に言っておきたいと思い書きました。

今日は口だけですが、将来どのくらい予想が当たるのか楽しみであります。

今日はこの辺で。

 

(img via Retinafunk)