男子だってできるんだけど

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男子だってできるんだけど

近藤です。

山の我が家では日が長くなり、夕方の空がきれいね、なんて言いながらちょっとしたおしゃべりがはずむ季節になりました。

 

我が町では今年度から小学校の運動会が5月に変更になりました。

息子は高学年なので「得点係」をするそうなのですが、金曜日の夕方、お稽古事の帰り道にちょっとだけ不満を漏らしました。

彼の第一希望は「救護」、第二希望が「得点」、第三希望が「接待(来賓や高齢者席の人にお茶を出す係)」だったそうです。

しかし、「救護」と「接待」は女子の係なので男はできないと言われたのだとか。

 

息子は「お母さん、なんでなん?ぼくでもできるのに男やけんだめって残念やわ」と言います。

男子も保健係をするし、低学年の子にも優しくできる。

給食で配膳もし、茶道クラブでお茶も点てる。男子だってできるやん、と息子。

男子だからできないとしたらどんな理由があるのか、二人でいろいろ考えました。

 

男子は乱暴だから。
不潔だから。
作業が雑だから。
女子より能力が低いから。
男子にしてもらうのが嫌だから。

 

こうしていろいろ考えていくと、息子が言いました。

「男でも女でもいろんな人おるやん。女の子にも乱暴な子おるし、ていねいじゃない子もおる」
「男子だから駄目だとか女子だからいいとかそういうことってそんなにないやんねえ」
「女子も残念な気持ちになることあるんかなあ」

いいところに気がついてる、息子よ。

 

彼なりに初めてぶつかった男女の壁なのかなと思いながら話を聴きました。

学校では十分なジェンダー教育が行われているとこれまで聞いていたけれど、授業以外の場ではまだ小さい「残念」が残っているのかもしれませんね。

 

意図的に残しているわけではなくて、私たち大人が自分の中に刷り込まれているフィルターのせいで見逃してしまっている「残念」なこと。

これは学校だけでなく家庭や子どもを取り巻く場所にまだまだ落ちているのでしょう。

 

さて、息子よ、これからどうするのかな。

母もまだまだ落ちてるのに気が付いてなかったり、自分がこぼしているかもしれないからこうして時々教えてね。そんな気持ちで続きを聴きました。

 

この話をするまで長い間、彼は夕方の空が美しいことや雲がどんな形に見えるかということを話していました。

気持ちがよくてこの「残念」の話もするっと出てきたのかもしれませんね。

 

初夏の夕方って不思議な力があるものです。

では、また。