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徳倉です。
昨日11/16は、丸亀市さんからのご依頼で、市内に本社を置く企業の人事担当者の方々向けのイクボス講演をさせていただきました。
- イクボスってどういうことか?
- ワークライフバランスとは何か?
- どうして必要になってきたのか?
- 女性活躍推進と言われているが、何から始めればよいのか?
このような点を中心に90分間お話しました。
当初は若い方が来られると伺っており、講座を組み立てていましたが、思いのほか幹部や役員の方が多くお見えになり、介護を中心とした働き方に少し内容を変更をしました。
将来の介護と仕事の両立を図る組織にするために、今若手の育児期間中の働き方に対する理解や仕組みを作る必要がある。このくだりのときに、深く頷かれている方がたくさんいらっしゃったのが印象的でした。
質疑応答では、
「そもそもこのような働き方の講座をしなければならないのか?理由がわからない」と、ある幹部の方がご質問下さいました。その方は続けて、「年収が低い方が仕事をやめて家事や育児をやれば良いじゃないか」と具体的にご提示いただきました。
私からは次のように回答しました。
「日本が少子高齢化がまさに来るぞどうする?と1990年あたりに議論になった際におっしゃられたようなコメントを多くの方が提示し、その結果今の現実があります。では、それで良い方向に改善したでしょうか?
今、年収が高い方が仕事を続けていき、パートナーが離職した後に続けていた方の会社が倒産したらどうしましょう?
何らかの理由で仕事ができなくなったらどうするのでしょうか?
年収の高い低いで判断する時代は既に終わりました。ダウンサイジングな社会において、どのように協力しあい、合理的かつ柔軟な働き方が求められているのです。」
と、いくつかのデータを元に一つづつご説明し、結果的にご理解いただけました。
少し前までは、前出に書いたような否定的な考えの方は参加されませんでした。
しかし、「社会の変化に対してやはり気になっている。だけれどもなぜそうしなければならないのか?」の『腹落ち』をしたいという動機で参加される方が、最近増えていると実感しています。
これからはそのような機会も増えると思われます。さらに力を入れて「働き方の変化」を推進して参ります。
今日はこの辺で。