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徳倉です。
先週から降り続いた豪雨で近隣県では甚大な被害が出ています。
心よりお見舞い申し上げます。
今日のタイトルである「当たり前にしないこと」ですが、「普通の生活を送ることを当たり前にするのではない」というのではなく、私が子どもの頃から災害等の避難所の姿が変わっていないことに今回気づかされました。
それはある報道にあった「スフィア基準」について知ることで、国際的な基準があるのを初めて知りました。
国際的な基準は、どうなっているだろうか。
災害や紛争時の避難所について国際赤十字が提唱する最低基準(スフィア基準)は、次のように定めている。
- 世帯ごとに十分に覆いのある生活空間を確保する
- 1人あたり3.5平方メートルの広さで、覆いのある空間を確保する
- 最適な快適温度、換気と保護を提供する
- トイレは20人に1つ以上。男女別で使えること
これは貧困地域や紛争地域にも適用される最低基準である。経済力の豊かな日本で、この基準を遵守できないとは思われないが、実際には程遠い。
<引用:「自然災害大国の避難が「体育館生活」であることへの大きな違和感(大前 治)」>
日本は体育館で雑魚寝をさせて、空調も無い中でうちわを配ってというレベルが当たり前に私の中でありました。
長期間に及ぶ場合は仮設住宅の建設もありますが、それは少し先の話になり、このスフィア基準は紛争地の避難所でも使われる基準とすると日本は被災者に対して非常に酷な対応を強いていると感じます。
日本(の各種制度や公的な対応)は、社会的弱者に非常に冷たい風土があるなと常々感じていますが、被災された方々に対してもそうだなと痛感し、それは「普通」とされている日常であっても所々に散見されます。
被災していない地域からの応援や募金等も大切です。
その動きと連動して、国際基準をどのように日本で運用できるようにするのかを考えていかないといけないのではないかと考えてしまいました。
自分の知っていることだけで判断するのではなく、他の国がどうしているのかを学んでいく姿勢は色々な方面にあるのだと再確認したのでありました。
今日はこの辺で。