たにやん

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近藤です。

まるい月がきれいで子どもたちがなかなか家へ入らない山の我が家です。

(曇りの日でさえも雲のふちがきれいで外に長くいます)

 

少し前になりますが、私の大好きなコーヒー屋さん「みんなのコーヒー」で過ごしていた時のこと。

見るからに何か作っているであろう人がやってきました。

静かでおっとりしている髭の男性。絵描きさんか?詩人か?

話をしていると帽子を作っている人だと分かりました。

 

みんなのコーヒー店主がかぶっているステキな帽子もこの方の作品。

私も被ってみたいなあ、と思い、

「今初めて会ったばっかりですけど、帽子を作ってもらえませんか」とお願いしました。

「え、いいんですか。うれしいなあ。」

答える彼にもらった名刺には「谷帽子」と書いてあります。

ふだんは富山県に住んでいるのですが、出展のために愛媛へ来ていたところ偶然お目にかかることとなったのでした。

 

頭の寸法を測ってもらいながら「あ、たにやんなんですね」と言うと「高校時代はそう呼ばれてました」とのこと。

それ以降私は「たにやん」と呼ぶことに。

みんなのコーヒーのスタッフには「また、すぐ距離を縮めるんやから」とたしなめられましたが。

そのたにやんは洋服も作っています。

たにやんの帽子も着ているシャツもズボンも脱いでもらって試着させてもらい(その時居合わせた常連のみなさんも順番に試着。その間たにやんはTシャツにスタッフから借りたパンツを履いてニコニコと待ってました)、とっても気持ちよくて、同じものを作っていただくことにしました。

どれも着ていてストレスを感じない上に畑仕事も家でゴロゴロもおでかけも、全部できそうな不思議なよさです。

たにやんの静かでニコニコした感じがそのまんま出ている感じがしました。

 

私たちはいつでもどこでもなんでも買えるけれど、それと同じぐらいだれから何を買うかを恋しがってるのかな、と思います。

コーヒーもお菓子も野菜もスカートもエプロンも…と考えてみると「作り手」や「売り手」の顔や店がはっきり浮かびます。

 

今の私の生活では何もかも小売店でそろえることは無理ですが、デパートでもスーパーでも本屋でも「あの人から買っている」という感覚がどこかにあり、わざわざそこへ出かけます。

「野菜はここ、お肉はあそこ。スーパーは同級生の家。夕方お豆腐屋さんが来たらお豆腐とお揚げをもらう。そしてちょっと立ち話とおまけの飴ちゃん」

そんな生活が私の日常でした。そこへ戻っているのかな、と。

 

先日の弊社スタッフ川添の講演の中でちらりと聞いた「ストーリー」という言葉から、私は相手のストーリーに共感して物を買っているんだな、と実感しました。

たにやんの帽子と洋服が届くのはまだまだ先。帽子は色も生地もお任せ。

ゆっくり作ってくださいね。とお願いしているので楽しみが続きます。

みなさんもなにかストーリーを買ってみてください。

たのしみが増えますよ。

では、また。