バターナイフ

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近藤です。

山の我が家では澄んだ空気に包まれ、寒さが痛く感じるこの頃。

けれども今朝は雨のおかげで寒さが丸くなっています。

新しい年になって10日あまり。遅ればせながら今年もよろしくお願いします。

 

この冬休みは特別なことがほとんどなくゆったりと終わっていきました。

お休みのある日、本屋さんで趣味の本がたくさん並んでいる棚を見ながら歩いていると、仏像の彫り方の本がありました。

仏像は無理だけど木を彫るのはいいなあと思い、年末から始めた木工がとても楽しく、夜になると少しずつ木を削っています。

 

今作っているのはバターナイフ。

私は体が大きいくせに手が小さいので(ピアノを弾くのに1オクターブとどくのがやっと)、いろいろな道具がちょっと大きく感じるのです。

だから小ぶりなものが欲しくて自分で作ってみることにしたのでした。

 

はじめての木工はもっと簡単だと思っていたら大間違い。

材料を買うところからなかなかです。

夫が木目をみていろいろ説明してくれ、やっと見つけた端材。

いい買い物だったわ、などと上機嫌で彫り進んでいくうちに彫刻刀が詰まるような感じがし、なんか進まないぞ、と思っていたら「そこからは木の方向が変わってるんだよ」と教えてくれました。

 

いろいろと本で見るだけでは分からないことがあり、あたふたしたり、失敗したり。

夫の方が熱心に削ってしまうこともあり、「自分でやりたいところなんだけど」なんて思う時さえも楽しいものです。

期限が決まっていないし、なにより作ったものがここに在る。

一人で楽しんでいるようで夫婦で楽しんでいる。

これは喜びがあります。

 

以前、コーヒーの粉を測るカップを買ったことがあります。

作った人がキューさんという方で、数字の9に見えるように彫ったというもの。

使い勝手は満点というわけではないのですが、キューさんの物語とコーヒーの油でカップが徐々に深い色になっていく様子で楽しい気持ちになります。

 

キューさんのように作りたいな、使いたいな、という道具を自分の手で作るなんて私にはできそうもないと思っていましたが、一歩を踏み出してみると案外ハードルが低かったことに気が付きます。

やってみたいと思ったら手伝ってもらったり、教えてもらったりしながらやってみればいいんだな、と。

 

だから今年の私は軽い気持ちでやりたいことをやってみようと思います。

心が動いた時には飛び込んでみよう、と。

だめだと思ったら即撤退、再挑戦。そんな感じでいいんじゃないか、と。

 

さて、木工、木工。

では、また。