バレンタインデーの夜に

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近藤です。

毎年バレンタインデー前後にはにぎやかになる山の我が家。

学校の近くに住んでいるので、放課後には玄関のチャイムが何度か鳴ります。

大方は娘の友達なのですが、息子にも少々。

息子はあまり活動的ではないタイプ。娘の友達からずいぶんかわいがられて育った上にバレエ教室でも男子一人。姉に猫かわいがりされ、父親も女子力高し。

 

そんなわけで普段から彼も女子力が高めです。

そして、バレエ教室で「男性ダンサーは強く、やさしく」と言われているため、女性には「after you(お先にどうぞ)」を心掛けているようでこれまたポイント高し。

だからなのか恋の相手としてではなく、友チョコやママチョコをもらうことが多いようです。

 

寝る前に息子とバレンタインについて話していた時のことです。

「僕も高校生になったら恋もして、彼女もつくらんといかんよねえ」

と。恋するにあたって

「バレエでかっこいいといいんじゃないかな」

ときっぱり。

「ジャンプが上手くなってバレエなんか女がするもんじゃ、って言われんようにするんよ」

とこれまたきっぱり。

 

そう、バレエって世界共通で「女がするもんだ、男がタイツなんて変だ」と言われます。

バレエ女子の中でも「男がバレエなんてキモッ」なんて言う子もいるのです。

そんなトホホな試練のせいか、彼は小学3年生頃までバレエをやっていることを家族と担任の先生以外には公言しませんでした。

それがある日突然、友達を発表会に招待したり学校で始終ジャンプしたりターンしたりし始め、彼がバレエ男子だとみんなの知るところとなりました。

 

そんな風になったのは直接のきっかけではないかもしれませんが、東京から指導に来てくださった男性ダンサーに「いっしょにがんばっていこう」と声をかけられたことがあったからかもしれません。

熊川哲也をはじめとする憧れのダンサーがいても彼らは声をかけてはくれません。

2年に一度指導してくれるプロの男性ダンサー達の姿は、彼にとって身近なロールモデルとして大きな存在になっているのでしょう。

(おそろいの衣装を着た際は、本人以上に周りのテンションが上がってました)

 

バレエ男子として頑張ると恋愛が上手くいく、という発想は笑ってしまいますが、これからもまだまだ残っているジェンダーバイアスの海をすいすい泳いでいつかいい大人になって欲しいな、と思いました。

女子力の高いお父さんと結婚したお母さんはとても幸せよ、と付け足すのを忘れず息子の将来の恋に向けての決意表明とバレエダンサーとしての目標を聴いたバレンタインの夜でした。

では、また。