こどものいのち

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近藤です。

三月になりました。日差しはもう冬のものではなくなりましたね。

 

昨日、友人と遅い昼食を取りに出かけました。

レストランに車を止めて降りようとしたところ、どこからか大きな警告音がします。

車のドアを変に開けちゃったのかな、なんて思っていたのですがいつまでたっても鳴りやみません。

 

駐車場内の音のする車の方へ眼をやると中で何か小さなものが動いたような気がしました。ぴょこぴょこしている様子からはじめは犬かな、と思ったのですがよく見ると子どもが一人。大泣きに泣いています。

周辺のお店や住宅からも人が出てきて様子を見ています。

レストランの中に保護者がいるのかもしれないと知らせに行こうとした矢先、お母さんらしき人が「すみません、すみません」と飛び出してきました。

 

その女性がドアを開け、抱っこされて泣き止んだ子はまだ1歳か2歳ぐらいだったでしょうか。

外に出て行かなかったからよかったようなもののそして、季節柄車内が高温にならなかったからよかったようなものの、何か起きていたらと思うと私も友人もとても複雑な気持ちで昼食を取りました。

 

アメリカで暮らし始めてすぐの頃、私の車の前を一台の大型トラックが走っていました。

その荷台にはたくさんの子どもの白黒写真がデザインされていて、なにかの宣伝なんだろうなと思っていました。

そしてそういえばお店で見た牛乳パックにもこんなのが載ってたな、なんて思って。

 

夕食の際にそのことを話すと、「それは行方不明の子ども達の顔写真なんだ」と言われました。子ども達を探すことに協力する牛乳会社がトラックの荷台や牛乳パックに写真を掲載しているんだよ、と。

あんなにたくさんの子どもが行方不明になるなんて、とぞっとしました。

ホストマザーはまじめに「うちの子たちも居なくなったら、と思うといつも心配なのよ」と言っていました。

 

あの写真を思い出す度に日本では過保護だと言われてもアメリカでやっていたのと同じように子どもの送り迎えをしますし、極力一人で留守番をさせないようにしています。

安全第一。自立心は他で養っていけばいいと考えるからです。

 

昨日の女性も事情があったのだろうと思います。でもどうかこれを機にいろいろ大変だけど子どもを置いていくことを辞めてもらえたらなと思います。

せっかく生まれてきたこどもなのだから。

 

そして、子どもを車内に置いていかなくてもいい世の中になって欲しいな、連れて出ることにストレスを感じない世の中になって欲しいなとも思います。

お店で泣くとにらまれるから。ベビーカーが邪魔だと言われるから。声がうるさい、しつけができてない、と公共の場で知らない人から叱られるから。

そんな理由で小さくなって子育てしている人たちに優しくできる人でありたいな、と

私は思っています。

 

では、また。