ほどほど

[更新日]

近藤です。

雨が降り続き、深い霧に包まれる日が多い近頃の山の我が家です。

こんな日は子どもたちもじっと本を読んでいます。

 

先日、図書館へ行った時のこと。

娘が「十辺舎一九が好きなんよ」と言いました。

江戸文学が好きな私は近松門左衛門も勧めてしまいました。ちょっと刺激が強いかもしれないなあ、と思いつつ。

 

自分が子どもの頃、親の本棚からいろんな本を拝借して読んだものです。

両親は戦後生まれ。どちらかと言うと生きていた時代がそのまま反映されているような本が多くありました。

子どもにはふさわしくない描写もありましたが特に何も言われませんでした。

 

そんなこともあって、私は大学に入るまでは戦後の作家が好きでした。

それが大学に入り古典の講義をシャワーのように浴びた私は、すっかり古典や戦前からの文学にも影響を受け日本文学好きになっていったのでした。

 

こうして現在に至り、今では外国文学も好む立派な本の虫となり、困ったことに私よりも本の虫な子どもたちを育てています。

実家よりも雑多な本棚な上に大人の本も子どもの本も同じように並び、「教育上ちょっとよろしくない」本もそのまま混じっています。

と言っても自分が読んだものなので程度としては軽いものだと思っていますが。

 

長女が小さい頃、オランダ人の友達が言いました。

「子どもには安全なもの、クリーンなものだけを食べさせようと思うけれど、そんなものばっかり食べていたらクリーンなもの以外を食べた時、体がショックを受けるんじゃないかなあ。だから僕はほどほどの安全性とクリーンさで育てるんだ」と。

 

知識や教養について、私は彼の考えに賛成。

でも、「ほどほど」の安全性やクリーンさを与えるには大人が成長し続けなくてはいけませんよね。

本の虫としてさらに邁進する、という言い訳を盾に今日も私は子どもと一緒に本を読みふけるのです。

 

では、また。