はじまりのはじまり

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近藤です。

雨の降り始めが匂いでわかるのが当たり前だったのに、今週は風邪をひいているせいで音で知ることとなりました。

すぐには雨だと分からない音です。面白いもんだなあと思います。

 

なんでもそうですが、音にもはじまりがあります。

例えば弦楽器を弾く時、いきなりその音を出すのは意外と難しいもので音の前に「はじまりの音」がついてきます。

弦に弓が擦れた音だったり、力を込めたせいでぎゅっと楽器が鳴るおとだったり。奏者の息の音や椅子の音もします。

意図せずなる音ですが、はじめようとする気持ちが見えて私は好きだなあと思います。

 

指揮者の場合は意図的に自分の息ではじまりの音を出します。

それは大抵、鼻息です。

息を大げさに吸って曲に入るタイミングや速さをみんなに知らせるのです。

これが上手くいかないと挽回するのが難しいので鼻息の中でも割と気を使う方の鼻息に分類されると思います。

いい鼻息ではじめるためのにはその前に息を吐いておかなくてはなりません。

そう思うと実ははじまりの音は息を吐いてる音なのか、とも思います。

 

普段話をするときも息を吸ったり何かを鳴らしたりして、はじまりの音をみなさん出していると思います。

そのはじまりの音の前にはまたはじまりの音があって、と思うと本当のはじまりとはいつなんだろうと思います。

 

気持ちがその音を出そうと思った時から音が始まっているのだとしたら、気持ちが整っていない時かその気持ちに気がつかない時かの終わりが音のはじまりなのか、と。

はじまりのはじまりは終わらないしりとりみたいですね。

 

では、また。