あの日とSNSの深い関係

[更新日]

大美です。

とても風の強い朝です。

 

3.11

未曽有の大災害から8年が経ちました。

日本という国で生活していて、1万人を超える人の命を一瞬で奪うような大災害が起こるなんて、どれほどの人が想像していたのでしょうか。

 

当時の私は、会社員として某携帯電話会社のコールセンターで、採用・人材育成担当をしていました。

私が働いていたコールセンターでは四国全域と関東の一部のお客様からの入電を担当していました。

その瞬間も通話中だったコミュニケーターは多くいて、電話の向こうから「なに!?地震!揺れてる!怖い!!」と慌てる声が聞こえたことを覚えています。

 

そこから数日の間は、私たちのセンターも大混乱でした。

東北や関東の受付拠点が被災し、その分、四国のコールセンターに入電が回ってくるようになりました。

 

入電者は、被災地の方や被災地に家族や友人のいるお客様。

「電話をしても繋がらない。メールをしても読んだかどうだか分からない。生きてるかどうかが分かればいい。それだけでいい。陸上にいるかどうかだけでも電波をたどって調べることはできないのか。せめて、メールが届いているか、読んだかどうかだけでも分からないのか」

 

中には、持って行き場のない感情をそのままぶつけてこられるお客様もいました。

私たちも少なからず連日の報道で被災地の様子は見聞きしています。

ただただ押し寄せてくる悲痛な声を、毎日毎日全身で受け止めることしかできない日々でした。

毎年この時期になると思いだす、私の震災の記憶です。

 

あれから8年。

今は日常的なツールとして定着しているあのサービス。

8年前のあの日には、まだ存在していませんでした。

 

LINE。

実は、LINEの「既読」のサービスは、この時の悲痛な声を元に開発された機能です。

でも、元々は緊急時の安否確認の「命綱」として開発された機能が、時として人を傷つけるきっかけになる機能になってしまっています。

「既読スルー」なんて言葉もそのひとつかもしれません。

 

昨晩、あるドラマの最終回でもSNSにまつわる結末が話題となっていました。

ツールとしての光と影。

その両面をしっかりと見定めないといけないなと感じています。

 

災害時には、SNSは大きな力を発揮します。

被災者の救助に繋がることもあり、まさに「命綱」となります。

 

当時、前述のような仕事をしていたことも大きく影響していると思いますが、ここ数年はこの時期になると、SNSとの付き合い方を振り返るようになりました。

あのつらかった日々の記憶とともに。

 

8年経ってもまだまだ日常が戻っていない方が多くいます。

どうか少しずつでも穏やかな気持ちで過ごせる日々が増えていますように。